私たちが事業型クラウンドファンディングを選択した理由

2025年10月16日
生産者と描く「夢のつづき」コーヒー豆ファンド

皆さま、はじめまして。
株式会社豆乃木 代表取締役の杉山 世子と申します。
今回は、私たちが事業型クラウンドファンディングを選択した理由について書いていきたいとおもいます。



― 輸入の障壁、生産地との隔たりを越えて ―

世界には、情熱をもって、素晴らしいコーヒーを育てる生産者が数えきれないほどいます。
しかし、その多くが「日本の消費者に自分たちのコーヒーを直接届ける」という夢を叶えられずにいます。
輸出の経験や資金の不足、そして複雑な流通の壁。
それらが、生産地と消費地の間に見えない隔たりをつくってきました。

一方で、私たちのような小さな会社もまた、別の壁に直面しています。
限られた資金と人手の中で、コーヒーを“つくる人”と“のむ人”の距離を縮めたいと願いながらも、
輸入や物流、在庫リスクといった現実的な課題が立ちはだかります。

それでも、生産者の努力と想いを知るからこそ、あきらめることはできません。

「どうすれば、この距離を少しでも近づけられるだろう?」
その答えのひとつが、この挑戦にあります。


― SCAJで感じた小さな違和感から始まった問い ―

2025年9月に東京ビッグサイトで開催されたSCAJ(スペシャルティコーヒーの祭典)では、世界各国の生産者や関係者が日本を訪れ、会場はかつてない熱気に包まれました。
私が関わるメキシコやペルーからも生産者が来日し、自らの手で育てたコーヒーを誇らしげに紹介していました。

試飲したコーヒー屋さんやコーヒー愛好者の方々は、その味わいに至福の表情を浮かべます。
「本当においしいコーヒーですね。」と口にする来場者たち。そして、次の瞬間、こう尋ねるのです。

「ところで、このコーヒーはどこで買えるのですか?」

その問いに、生産者は言葉を失います。

「日本では、私たちのコーヒーは“まだ”売っていないんです」

——そう答えるしかないのが、現実なのです。

彼らの視線の先には、ニーズも豊かな日本のコーヒーマーケットが見えているのです。「誰かが、自分たちのコーヒーを輸入してくれたら」と願いますが、個人や小さな会社(またはロースター)がその役割を担うのは容易ではありません。

私は、無謀にも、大学卒業と同時に、この挑戦に乗り出しました。

「何も知らなかったからこそできた」

これが私の本心です。

その後、14年にわたる経験を重ね、多くの熱意あるお客様に支えられてきた今、私たちは「事業投資型クラウドファンディング」という新しい形で、そのつながりをさらに確かなものにしていきたいと考えています。

コーヒーを愛する皆さんの力で、
彼らのコーヒーを買おう。
彼らの情熱に、投じてみよう。
彼らの生きがいを、共に支えよう。

14年間、産地に足を運び、現地の農家と向き合い続けてきた私が断言します。

彼らのコーヒーには、真摯な努力と確かな品質、そして人の温もりが詰まっています。世界中のコーヒー農家すべてと直接つながることは難しくても、顔が見えて、声が届く生産者のコーヒーを日本へ届けることはできます。その希望を形にするのが、この投資型クラウドファンディングです。

いつの日か、生産者はこう答えるでしょう。

「あなたのコーヒー、どこで買えるの?」

“Por todo Japón.(Everywhere in Japan)”

そう、私たち株式会社豆乃木が、責任を持って日本中の熱意のあるロースターに、彼らのコーヒーをお届けします。

まだ出会っていない、たくさんの素晴らしい生産者、そして彼らのコーヒーに出会ってみませんか。

/data/blog/archive/original/61435.png


ファンド情報

生産者と描く「夢のつづき」コーヒー豆ファンド
株式会社豆乃木
集まっている金額
810,000 円 / 18,000,000 円
一口
31,200
会計期間
1
参加人数
18
残り日数
194
【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
取扱手数料及びリスクはファンドによって異なりますので、詳細は各ファンドの匿名組合契約説明書をご確認ください。
ミュージックセキュリティーズ株式会社 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号 加入協会:一般社団法人第二種金融商品取引業協会
Copyright (C) 2025 Music Securities,Inc. All Rights Reserved.